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枕草子

清凉殿のうしとらのすみの、北のへだてなる御さうじには、あらうみのかたいきたる物どものおそろしげなる、手ながあしながおぞかゝれたる、うへのみつぼねの戸おしあけたれば、つねにめに見ゆるお、にくみなどしてわらふほどに、〈○下略〉