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倭訓栞
中編二十一/比
びやうぶ 屏風なり、日本紀より見えたり、から絵やまと絵などふるくいへり、西土にいふは衝立屏風多し、摺畳のものお連屏といへり、会典日本貢物に塗金装綵屏風あり、枕屏風も西土の書に見えたり、漢書の御屏風、雲図抄にみゆ、大宗、戯騎お図画すといふ、地獄変の御屏風あり、地獄の変相なるべし、潜確類書に、呉生画景雲寺地獄変相、時京師屠沽漁器之輩、覧之懼罪改業者往々有之、率皆修善とみゆ、びいどろ屏風は雲南より出るよし、華夷珍玩考に見えたり、料糸灯屏風といへり、一帖といふ事、江記にみゆ、一隻なり、