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河海抄
六/須磨
屏風の表裏、有両説と雲々、然而此ものがたりには、絵のかたお表にもちひたり、紅葉の賀巻にも在之、或説雲々、宇多西宮両説也、宇多蘇芳の方お面に用、西宮説には絵お面とす、仍或屋の母屋廂の屏風のしつらひも両家各別也、此物語は、むねと西宮の説お本とするによりて、絵お面とする事有其謂雲々、〈水原抄〉