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太平記

南都北嶺行幸事
大塔の二品親王は、時の貫首にて御坐せしかども、今は行学共に捨はてさせ給て、朝暮隻武勇の御嗜の外は他事なし、御好ある故にやよりけん、早業は江都が勁捷にも超えたれば、七尺の屏風(○○○○○)未必しも高しとせず、〈○下略〉