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類聚名物考
調度四
銭形屏風 今年安永五年三月、京東福寺にて開帳ありしに、禁裏より御寄附の御物の屏風あり、蝶番お紅革にて丸く切て、銀の鋲にて打下たり、是お銭形(○○)の屏風と書付あり、いぶかし、この名御所にては似付ぬことなり、すべて名目に心得違多く見ゆ、泔盃なども知らで、こんはいと音語にとなへし、賀の屏風の蝶番の事は別に様式有、