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類聚名物考
調度四
年賀屏風
今按に、賀の屏風の事、前に様式ありて、てうつがひは、丸き紅革お鋲にて打付て、蝶番とす、いかさまそれより昔は、組のわなにても有しなるべし、五色にするとはいぶかし、物に見えず、暗推の説なり、几帳お本体とする事は僻ごとなり、屏風几帳は、本朝の昔も西土にても異物也、その事一向の妄説なり、