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大鏡
五/太政大臣為光
男君太郎は、左衛門督さねのぶときこえさせし、〈○中略〉いみじき上ごにてぞおはせし、この関白殿のひとゝせの臨時客に、あまりえひて御座にいながら、たちもあへ給はで、ものつき給へるにこそ、かう名のもろたかがかきたる楽府の御屏風(○○○○○○)にかゝりて、そこなはれたんなれ、