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源氏物語
五十/東屋
さうじのあなたに一尺ばかりひきさげて、屏風たてたり、そのつまに木丁すにそへてたてたり、かたびらひとへおうちかけて、しおん色の花やかなるに、おみなへしのおりものとみゆる、かさなりて袖ぐちさしいでたり、屏風のひとひら(○○○○)たゝまれたるより、心にもあらでみゆるなめり、