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金槐和歌集

まつ恋の心およめる
さむしろにひとりむなしく年もへぬ夜の衣のすそあはずして
小筵にいくよの秋おしのびきぬ今はたおなじ宇治の橋姫
暁の恋
さむしろに露のはかなくおきていなば暁ごとに消や渡らん