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雅筵酔狂集

月花
春の夜のおぼろ月夜にしくものは端いして見る花むしろ(○○○○)のみ
自注、新古今集、大江千里、てりもせずくもりもはての春の夜のおぼろ月夜にしくものぞなき、 花むしろとは、花の散て席おしきたるやう也、またうつくしき席おもいふ、