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嬉遊笑覧
一上/居処
同伝〈(古事詔伝)二十八〉畳むとは重ぬることにて、菰お重ねて幾重もある意、又石だゝみ、乎だゝみ、薮だゝみ等あり、たゝみの義是なり、然るお今のうすべりのやうに心得るは非なり、むしろ一重なりとも、捲こそせめ、折たゝみなば、折めつきて用ふべからず、かぞふるには、一ひら二枚といひたり、幾帖といふはさらなり、又いづこにもあれ、たゝみ一枚二枚ばかり敷て用る事もあり、