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太平記
二十四
天竜寺供養事附大仏供養事
此上は武家の沙汰として、当日の供養おば執行ひ、翌日に御幸可有とて、同〈○康永四年〉八月二十九日、将軍〈○足利尊氏〉並左兵衛督〈○足利直義〉路次の行粧お調て、天竜寺へ被参詣けり、〈○中略〉仏殿の北の廊四間お飾て、大紋の畳(○○○○)お重ね布き、其上に氈お被展たり、平敷の御座其北にあり、