[p.0083]
倭訓栞
前編十六/都
つかなみ(○○○○) 藁藉おいふ、方丈記に、つかなみお敷て夜の床とすといへり、束並の義、束藁お席とする也、盛衰記にも、わらのつがねといふ物おしきてといへり、ねこだ(○○○)是也、俊頼、
あらしのみたえぬみやまに往たみは幾重かしけるとふのつかなみ
とふは藁お組たる体也、とふのすがごものごとし、