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貞要集

畳敷様の事
一畳にさし表さし裏有、床畳は床縁にさし表成申候様に敷申候、道具畳大目ぬめ敷居の際は、水指置合るに畳の目数に合る也、畳縁曲り柱ぬめ敷居際まで、一分二分幅狭く成ても、丸目お見申候様に畳屋へ好可申候、畳の縁半目に懸らぬやうに致候、総て床前は床形に丸一畳お見申候様に敷申候、四畳半敷様は、床畳、客畳、踏込畳、道具畳、炉畳は半畳に切申候、然共床の付様によりて、半畳お勝手口に敷、丸一畳に炉切申事あり、それは床前丸畳お見申候様に敷申故也、風炉にはいつとても半畳お勝手口に敷申事也、又四畳半の畳敷様、畳の藺筋、客畳と道具畳の縁へ真直に通り候様に、炉如法切也、炉際の畳は、縁道具畳の向の縁ち際に付也、藺筋客畳道具畳と見乃す也、畳縁は幅七分也、