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倭訓栞
前編四十四/恵
えんざ 円座と書り、讃岐国の出す処の菅円座、三代実錄に見えたり、大さ径り二尺ばかり、厚さ二寸余りとかや、大饗などの時に用いさせらるゝは、しとねの円き也といへど制異れり、大饗雑事に、円座は京筵面紙お押すといへり、西土に坐団と見えたり、雅亮抄に、しとねの様なるものゝまろくて、へりばかりのかはりたる也といへり、