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禁腋秘抄
清凉殿
一間の奥に壁にそへて御倚子おたつ、此御倚子は昔のまヽにて今まであり、〈○中略〉小板敷の上三間に柱お立て、西の間の中に又ちいさき柱お立、横ざまに木おわたして棹の台と雲て、御倚子のおほひとりて懸る也、おほひは蘇黄の絹お練たるさしむしろお敷みちて、おく端にたヽみお敷、奥端各一帖両面なり、