[p.0145]
古事記伝
三十三
呉床は師の阿具良(あぐら)と訓れたる宜し、下文にも見え、又朝倉の宮の段に、大御呉床(おほみあぐら)とも御呉床(みあぐら)ともあり、上巻天若日子の段に胡床(あぐら)とあると同じ物なり、〈胡と呉との字にはかゝはらぬことなり、又和名抄に、牙床久礼度古(はくれとこ)と雲もあれど、其にはあらず、〉