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源氏物語
六/末摘花
御なおしなど奉るおみいだして、すこしさしいでゝ、かたはらふしたまへる、かしらつき、こぼれいでたる程、いとめでたし、おひなおりおみいでたらんときとおぼされて、かうしひきあけ給へり、いとおかしかりしものごりに、あげもはてたまはで、けふそくおおしよせて、うちかけて、御びんぐきのしどけなきおつくろひ給、