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古事談
六/亭宅諸道
延喜聖主〈○醍醐〉召基勢法師、金御枕(○○○)お御懸物にて、令決囲碁給に、数無御勝負、或日基勢奉勝、賜御枕退出之間、以蔵人被召返之処、申雲、年来一堂建立宿願候、思而渉日之間、早賜此御懸物、帰参して若被打返まいらせもぞするとて、やがて退出、自翌日建立一宇堂、仁和寺北〈に〉弥勒寺と雲堂は、此基勢之堂也、