枕草子
九
風は
十七八ばかりにやあらん、ちひさふはあらねど、わざとおとなゝどは見えぬが、すゞしのひとへのいみじうほころびたる、花もかどりぬれなどしたるうすいろのとのい物おきて、かみはおばなのやうなるそぎすえも、たけばかりはきぬのすそにはづれて、はかまのみあざやかにて、そばより見ゆる、
十七八ばかりにやあらん、ちひさふはあらねど、わざとおとなゝどは見えぬが、すゞしのひとへのいみじうほころびたる、花もかどりぬれなどしたるうすいろのとのい物おきて、かみはおばなのやうなるそぎすえも、たけばかりはきぬのすそにはづれて、はかまのみあざやかにて、そばより見ゆる、