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源氏物語
二十二/玉蔓
御返事はおぼしもかけねば、かへしやりてんとあめるに、これよりおしかへしたまはざらんは、ひが〳〵しからんとそゝのかし聞え給ふ、なさけすてぬ御心にてかき給ふ、いと心やすげなり、
かへさんといふにつけてもかたしきのよるの衣お思ひこそやれ、ことはりやとぞあめる、