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伊勢物語

むかし紀の有つねといふ人有けり、〈○中略〉としごろあひなれたるめ、やう〳〵とこばなれて、ついにあまになりて、あねのさきだちて成たる所へゆくお、男〈○中略〉まづしければ、するわざもなかりけり、〈○中略〉かの友だちこれお見て、いとあはれとおもひて、よるのもの(○○○○○)までおくりてよめる、
年だにもとおとて四はへにけるおいくたび君お頼みきぬらむ