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嬉遊笑覧
二上/服飾
昔綿お多く入て、夜の物とて夜著にする、是おおひえ(○○○)とも、北のもの(○○○○)とも名づけたり、また異名お布子(○○)とも綿入(○○)ともいふなり、此詞みな公家より出たり、今やんごとなき御方は、布子おひえの沙汰はしろしめさずといへり、〈○中略〉布子おおひえといふも義違ふにあらず、北の物よりうつりたる名なり、