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貞丈雑記
三/小袖
一今の世、夜具の内に蒲団と雲ふ物あり、古はしとね(○○○)と雲也、蒲団と雲は円座の事也、しとねの事おふとんといふはあやまり也、夜のしとねおば、公家にてはよるのおまし(○○○○○○)とも御すべり(○○○○)とも被申由也、古はしとねの上にむしろお敷きて寝ぬる事也、