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柳亭筆記三
蚊帳に匂袋お掛る事〈並〉蚊屋釣初〈○中略〉
都曲、〈元禄三年言水撰〉ねたましや伽羅たかぬわが蚊帳始、水狐、五元集、中日にて蚊屋まいりたり、夜はや寐ん紙帳に風おいるゝ音、其角、十三歌仙、〈芭蕉翁十三回忌、宝永三年、〉南天に強飯のふたのはね返り、孟遠、蚊屋の祝ひに村のほめ言、越闌、草梅集、〈元禄八年刻、一晶撰、〉雁がねや三隅釣たる蚊屋の縁、賞花、