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長頭丸随筆
狂歌といふもの、時に臨みて読なり、たゞおかしきふしによみて、すこしいやしきかたによむお、かへつてよきなりと、幽斎公も仰られし、去年の夏待郭公の題にて、
夏の夜はほとゝぎすにぞくらはるゝ蚊屋へも入らず待とせしまに、とよみ侍し、