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大館常興日記
天文十年二月廿六日、為御使祐阿来入、〈○中略〉御番所の灯台の様体もと〳〵趣同被尋下之、仍御返事言上、〈○中略〉御番所灯台は、むかし花御所御時分は、こくしつ金物(○○○○○○)〈並〉台有之と存候、たしかにおぼへ不申候、小川御所〈○足利義尚〉已来は、白木の御とうだい(○○○○○○○○)と存候、将又小川御所御番所は、四間の御座敷にて、そのおくのかたに、又御座所候に、御茶のゆさせられ候て、御番衆御茶被給候つる、その御ちやのゆの所には、たんけい(○○○○)と存候、花御所御番所はひろく御ざ候て、やがて其御座敷に、御茶のゆさせられ候、然間べちに又火おとぼさせ候に不及候也、此趣共しるし申上也、