雅亮装束抄
一
大将あるじの事
火おともす事は三人のやくなり、とうだいにあぶらつきすへて、もつことさらにすべからず、まづうちしき、次にとうだい、あぶらとよるべし、さしあぶらによらんには、ともしてもちて、もととうだいにあるにすへかへて、もとのおとりてかへれ、ひれくはへなどすることなかれ、うるはしくはかねのあぶらつぎなり、かねのはさみとて、さいしのやうなるものお、かきあげきにはぐしたるなり、
火おともす事は三人のやくなり、とうだいにあぶらつきすへて、もつことさらにすべからず、まづうちしき、次にとうだい、あぶらとよるべし、さしあぶらによらんには、ともしてもちて、もととうだいにあるにすへかへて、もとのおとりてかへれ、ひれくはへなどすることなかれ、うるはしくはかねのあぶらつぎなり、かねのはさみとて、さいしのやうなるものお、かきあげきにはぐしたるなり、