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倭訓栞
前編十八/登
とうろう 唐式に灯籠と書り、〈○中略〉明月記に、近時民家今夜立長竿、其末稍斥如灯楼物、張紙挙灯遠近有之、と見えたれば、完喜の比までは、官家に用いざりしなるべし、〈○中略〉本朝式に灯楼に作るは掛る物と見ゆ、反灯楼綱といふ事、雲図抄諸節会に見ゆ、侍中群要同じ、涅槃経に灯炉あり、三才図会に灯架あり、