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太閤記

因幡国取鳥落城之事
大将陣の太鼓、櫓々の小太鼓、一度に打出いとかまびすし、夜々の廻番、数々の挑灯松明、行かふ光のかげ明かなれば、城中〈○鳥取〉もしやの便も頼みなく、芸州の伝も中々思ひ切てぞ有にける、