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謡曲
烏帽子折
〈して〉不思議やな、うちには吉次兄弟ならでは有まじきが、扠何者か有、〈つれ〉投束苣(なげたいまつ)の陰より見れば、年の程十二三計成稚き者、小太刀にて切て廻り候は、さながら蝶鳥の如く成よし申候、