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謡曲
烏帽子折
〈して〉扠束苣(たいまつ)の占手は如何に、〈つれ〉一の束苣は切て落し、二の束苣はふみけし、三は取て投帰して候が、三がみつながら消て候、〈して〉夫こそ大事よ、夫束苣の占手といつは、一のたいまつは軍神、二の束苣は時の運、三は我等が命なるに、みつがみつながら消るならば、今夜の夜討は扠よな、