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倭訓栞
前編十三/多
たきゞ 和名抄に薪およめり、万葉集に燎木と見え、海東諸国記に焼木と書り、歌に専ら冬によめるはみかまぎの故也、全浙兵制に載る歌、
みちのぐのしのぶのさくら折そへて薪はおもき春の山びと、薪おこるとよめるは、世尊雪山の遺意也、薪つきにしとよめるは、世尊入滅のことなり、