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倭訓栞
前編十二/須
すみ 炭は墨より出たる語成べし、泉州横山よりつばきの枝炭お出せり、摂津池田炭は本草にいふ櫟炭也、かしお炭は塗師のろ色おとぎ出すもの也、かせおしみ、又えせひの木也といへり、茶疏に堅木炭見えたり、けだものゝすみとよめるは、丁仙芝詩に獣炭然金炉と見えたり、はしり炭は柏子庭が詩に、爆炭と見えたり、