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嬉遊笑覧
七/行遊
安永二年巳二月頃、新大橋際三俣埋立地できぬ、其頃伊豆天城曲にて始て炭お焼、同国二科一色村文右衛門と雲もの、運上金お差出し此事お営む、炭お上中下に別ち売に、下の分は粉砕けたるこな炭にて、蛤粉お焼に用しが、此時中洲お埋め築く者ども工夫して、これお買埋めしかば、はか行て成就すと雲ふ、