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万宝鄙事記
三/火
灰お末しふるひて、石灰の末お水にかきまぜ、炭の粉に和して丸じ、干てたけば終日きえず、又炭の末お蜀葵(わうすけ)の生葉につぎ合せ、石灰のこき汁にてつぎ合せ、日に干て用れば、火久く滅ず、