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曾我物語

すけつねおいんとせし事
十郎がその日のしやうぞくには、もよぎにほひのうらうちたるたけがさ、むらち、どりのひたゝれに、〈○中略〉五郎がその日のしやうぞくには、うすくれないにてうらうつたる、ひやうもんのたけがさまぶかにきて、〈○中略〉せこおやぶりて、しゝこそ三かしらいできたりけれ、これはいかにと見るところに、かのすけつねこそ、おつすがひておとしけれ、その日のしやうぞく花やかなり、〈○中略〉きんしやにてうらうちたる、うきもんのたけがさ、あらしにふきなびかせ、〈○下略〉