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洞房語園集

日本堤謡
明暦丁酉の年、〈○三年〉元の吉原お此所にうつされて新吉原といふ、〈○中略〉熊谷笠は深く、八所緘は浅し、いづれも面お覆ふが中に、額際揉あげの髭自慢に、屹として素顔なるもありけり、