[p.0400]
嬉遊笑覧
二中/器用
つゞら笠、〈○中略〉風流旅日記三水口の条、一むかし已前はやりしつゞら笠、今は見苦し雲々、此所今もつゞら細工名物なり、貞享四年かくいへれば、延宝四年ごろ流行しなるべし、西鶴栄雅咄に、浮世つゞら笠と、当世風おいへるは天和頃なるべし、此つゞら笠お女のきること、貞享年中より廃れて、後安永天明のころ又はやりて、完政中廃れたり、