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古今著聞集
十一/蹴鞠
或時侍の大盤の上に、沓おはきながらのぼりて、小鞠おけられけるに、大盤のうへに沓のあたるおとお人にきかせざりけり、〈○中略〉法師一人有けるおば、かたよりやがて頭おふみてとおられけり、かくする事一両度、おりてまりおとりて、いかゞ覚ゆるととはれければ、〈○中略〉法師は又平笠お著たる程の心ちにて候つるぞと申ける、