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守貞漫稿
二十九/笠
花笠〈○図略〉
今世女児等、京坂にて舞と雲、江戸にて踊りと雲、種々に扮して鼓三絃に合せて歌舞す、其扮に拠て花笠お両手各一お持て舞踊る、骨竹に銀箔お押し、所々に紙の造り花おつく、緋縮緬紐等お付る、或は舞踊り扮によりて、真の笠傘お用ひ、或は図の如き笠に花お付けず、綟子等お張てかむることもあり、或は市女笠の形にて右の製もあり、各扮による、戯場にても扮に応て用之、