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板坂と斎記

三右衛門〈○進藤〉中納言殿〈○浮田秀家〉へ申上候は、大坂へ参上可申候、御状被遊候へと申、四寸四方程なる紙に、状被遊候お、編笠の緒は縷(より)付て、二日に大坂へ行著、中納言殿御屋敷御台所へ這入候へば、〈○中略〉無程局出会れ候、編笠の緒へ縷交候御状お取出しひろげ見せ候へば、一見せられ、奥へ這入、〈○下略〉