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大神宮儀式解

紫衣笠は、牟羅佐伎乃伎奴加左とよむべし、威儀の行幸に用る具也〈○中略〉衣笠は蓋也、清寧紀三年、青蓋車とあるも衣笠の形おかざりし車なるべし、〈○中略〉組は久美とよむべし、〈○中略〉さて右の組、蓋の四角に垂れば、二口の料合て八条也〈○中略〉緋綱は比能都那とよむべし、〈○中略〉右蓋お掩ひ奉る時、傾曲おひき直す料に、緋の綱お蓋につけ、供奉人二人これお執る也、四条の中、二条は蓋二口に著け、二条は菅笠二口につぐ、次にのせたる菅笠二柄料綱おもこゝにかねしるせし也、