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続世継
五/飾太刀
ならに済円僧都と聞えし名僧の公請にさはり申ければ、京の宿房こぼちけるに、山に忠胤僧都と聞えしとたはぶれがたきにて、みめろむして、もろともにわれこそおになどいひつゝ、歌よみかはしけるに、忠いんこれお聞て、済円がりいひつかはしける、
まことにや君がつかやおこぼつなるよにはまされるこゝめありけり
かへし
やぶられてたちしのぶべき方、ぞなき君おぞたのむかくれみの(○○○○○)かせ、とぞきこえ侍ける、