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随斎諧話

増山井四季の詞、十二月の条に、岡見すると有て、注に堀川百首に、ことだまのおぼつかなきにおかみすと梢ながらに年おこす哉、俊頼朝臣師走の晦日の夜、高き岡にのぼりて、蓑おさかさまに著て、はるかに我宿おみれば、あくる年有べぎ吉凶の事見ゆるとなり、こと玉とは、明年の吉相おいふ也、