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安斎随筆
後編十五
一雨衣に上古は貴賤ともに蓑お著たり、近世に至てかつぱといふ物お著す、〈○中略〉和蘭人の上衣にするもの、此方の坊主がつぱの如く也、和蘭詞にてはまんとると雲、ぼるとがるの詞にてはかつぱと雲也、其かつぱと雲物お似せ作りて、此方にて雨衣に用ゆ、是おかつぱと名付るなり、