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一話一言
十七
衣食住の奢
又同じ比〈○宝暦の末〉までは、なべての衣食住ともに、今の時にくらぶれば、質素にして奢りたる事なし、〈○中略〉女の雨合羽なし、犬きなる紋染たる木綿の浴衣なり、〈紋に肩と膝にありて、素襖の紋の如し、多くは蔦の紋なり、〉