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東遊記

寒気指お落す
雪深く、〈○中略〉夕ごとに宿屋に著ても、草鞋脚絆其儘には解ず、彼地〈○北国〉の者、其足囲炉裏にくべ給へといふにぞ、初の比はあやしくおかしかりしかど、余りに脚絆のとけざるゆへに、教のごとくに任せて、いろりに足さしくべたるに、火のあつきお覚へず、