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倭訓栞
前編六/加
かじき 仲正の歌にかじきはくとよめり、北国にて雪深き時ははく物也、樏およめり、〈○中略〉又がんじきともいへり、太平記にも見ゆ、軍用にもする也、今俗皮にてしたる物おがんぜきといふは、かじきの訛也といへり、四国にては熊手おがんぜきといへり、