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物類称呼
四/器用
橇かんじき〈かじき〉 畿内にて、なんばといふ、 今按にかじきは、くろもじの木おたはめて輪となし、縄にてあみ革の紐おつけ、大〈さ〉壱尺ばかりあるもの也、北越及奥羽などにて、雪沓おはき、かじきお結び附て、道路お踏かたむるに用ゆ、畿内にてなんばといふは、深田の泥の上お行ものにて、是則かじき也、